キリスト教施設における聖職者による性暴力をなくすために、公正判決を求めます。
キリスト教施設における聖職者による性暴力をなくすために、公正判決を求めます。
私たちは、聖路加国際病院のチャプレンによる被害当事者の A さんに出会い、この間、共に歩んできたキリスト者の集まりです。
事件について
被害者の A さんは、2017 年 5 月の事件発生当時から、被害の事実を訴え、聖路加国際病院はもちろんのこと、加害に及んだ教職者の属する日本基督教団や聖路加国際病院に関わりのある日本聖公会のいくつかの窓口に対応を求めてきました。けれども、それぞれが正面から加害事 実の責任を引き受けることなく、それゆえ被害者に真摯に向き合うことなく放置されてきました。他方、「自分こそが被害者だ」と加害牧師が主張し、当時加害者が属していた教会やその仲間たち から攻撃を受けて来ました。その結果、A さんは心身に多大なダメージを受け、職業上の不利益も受けました。
聖路加国際病院のチャプレンによる A さんへの性暴力は、A さんの立場の弱さを利用して引き 起こされました。こうした性暴力事件は、力関係を背景に、たとえば相手の脆弱性を知る医師や 心理職、教師や福祉職が、自分の強い地位を利用して引き起こします。今回の加害者は牧師(聖 職者)であったことに加え、スピリチュアルケア師として当該病院の医療従事者でもありました。A さんにとって、加害者は圧倒的な力を有していました。私たちは誰もが病院に通うことがあります。また教会という現場で生きています。従って、私たちは誰もが、このような場面に遭遇する可能性 がありますから、A さんの被害事件を他人事としたり、特別化するのではなく、一人ひとりが自分 の事として捉え、また誰もが被害者にも加害者にもなりうることを、しっかりと受け止めていきたいと願います。
裁判へ
性暴力の被害者が声を上げるというのは、まずは自身の尊厳の回復を望んでなされますが、被害者に対する二次加害、三次加害が加えられることがあります。その結果、被害者への大きな打 撃が生じるのです。
被害を訴えて以降、同病院からも誠実な対応をしてもらえず、転院を余儀なくされ、被害がさらに増大しました。A さんは 2020 年 11 月に事実の認定と自身の尊厳の回復を願って慰謝料請求 の裁判を東京地裁に起こしました。これは、加害牧師とその雇用者である聖路加国際大学を相手取っての裁判です。「そのようなことをして、トラブルメーカー視されるのではないか」という恐怖を 抱えつつ、しかし法廷以外での真実の解明の選択肢が無くなり、提訴したのでした。A さんの提訴の思いの中には、キリスト教会(教界)の責任回避の構造が改まることへの願いも込められています。
こうした A さんの想いと取り組みに共感すると共に、自分自身の問題として受け止めた私たち は、真実が明らかになるために裁判を支援し、「聖路加国際病院チャプレンによる性暴力被害者 を支援する会」を設立しました。どうぞ、皆さまもご一緒に歩んでいただきたいと、呼びかけさせていただきます。
署名のお願い
裁判の判決が、2022年12月23日13時10分に東京地裁で言い渡されます。それまでにより多くの方々にこの取り組みをご支援・ご賛同いただきたいと願っております。そして、公正な判決なされる署名をよろしくお願いいたします。
「キリスト教施設における聖職者による性暴力をなくすために、公正な判決を求めます。」
これまでの活動
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意思決定者(宛先)
- 東京地裁 桃崎剛裁判官
- 聖路加国際病院